IN BRIEF
建物の状態は、見た目だけでは分かりません。
大きな地震のあとでも、外観だけでは壁の中の構造がどのような状態にあるか判断することはできません。
この技術は、施工中に記録した建物固有の情報と、完成後の計測値を照らし合わせることで、現在の構造性能を評価する考え方です。
「見えない構造」を、その建物自身の記録から確かめる。
それが、この特許技術の基本コンセプトです。
BACKGROUNDなぜ、建物ごとの基準が必要なのか
完成後の建物から得られる振動特性などの計測値だけを見ても、その値が建物にとってどのような状態を意味するかを判断するには基準が必要です。
本技術が着目するのは、建物が完成するまでの過程です。構造部材や耐力要素が段階的に加わる施工途中で計測を行い、その段階の構造性能指標と対応させることで、その建物固有の基準をつくります。
構造が変化する複数の段階を設定します。
常時微動など、建物の応答を測定します。
各段階の計測値と構造性能指標を結び付けます。
現在の計測値から構造性能指標を算出します。
施工中の情報を失わず、完成後の評価に利用する流れを模式化しています。
MECHANISM技術の仕組み
施工途中の複数段階を計測する
新築または改修の施工過程で、構造状態が異なる複数の段階における物理量を測定します。
計測値と構造性能指標を対応付ける
その段階での構造性能指標と計測値を結び付け、建物固有の対応情報として保存します。
完成後の計測値を照合する
完成後または供用中に測定した物理量を対応情報と照合し、現在の構造性能指標を算出します。
VALUEこの技術が生む価値
住宅会社にとって
施工中の計測を、完成後の状態評価へつなげる技術基盤を構築できます。
設計者・技術者にとって
一般化された基準だけでなく、対象建物の施工過程に基づく情報を評価に利用できます。
施工者にとって
施工段階ごとの構造状態を記録し、後の評価に残す考え方を導入できます。
家主にとって
見えなくなる構造について、その建物自身の記録をもとに状態を捉える可能性が生まれます。
VERIFICATION公報に示された検証の範囲
特許公報では、耐震要素が設置されていない段階、約半数が設置された段階、すべてが設置された段階を一例として、施工段階ごとの物理量と構造性能指標を対応付ける考え方が示されています。
一方、今回の公開資料には評価精度や実建物での性能を示す検証値は含まれていません。そのため、本記事では仕組みの説明にとどめ、精度や性能を示す数値は掲載していません。
PATENT INFORMATION特許情報
発明の名称:構造性能評価装置特許番号:特許第7509487号登録日:2024年6月24日特許権者:株式会社I-deate&eng.
本記事では特許公報に記載された基本的な考え方を紹介しています。評価精度や適用範囲を示す数値は、今回の公開資料に確認できないため掲載していません。
SEVIA見えない構造を、見える安心へ
この特許技術を中核として、建物の状態を捉え、記録し、安心へつなげるブランドがSEVIAです。技術の詳細とブランドの考え方は、SEVIA CORE TECHNOLOGYで紹介しています。
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